占いコラム

ゾンビ世界に生きてたらタロットの解釈は変わっていた?

こんにちは。化け猫(@bakenekochan)です。

これまで人生の3分の2はホラーが苦手でした。
それが急になんの前触れもなく、ホラー映画、さらにいうとゾンビ映画にドハマりしてしまったんです。
ハマりすぎて1日平均3本のホラーおよびゾンビ映画を毎日2倍速で見るという極端な生活を半年以上続けてたんじゃないかな。

そんな急性ゾンビ中毒に陥った私が考える「ゾンビの世界に生きていたら、タロットの解釈はこうなっていただろう」という意味不明で誰得な考察をしていこうと思います。

タロットは78枚あって多すぎるので、とりあえず大アルカナ22枚で考えます。

ゾンビの世界と私たちの住む世界の違い

22枚の解釈をお伝えする前に、まずはゾンビワールドの前提を軽ーく雑に3つくらいの視点で説明しておこうと思います。

ゾンビのこと知らない人のためにです。

ゾンビ世界では今の私たちの持つ価値観、常識は通用しませんからね。

そんな前提いらぬという人はここから飛んでね

①ゾンビは人にあらず

例えばですけど、ここ最近の恐ろしいウィルスといえばコロナですが、あなたはコロナに罹ってる人に対してどう接しますか?

家族や恋人なら隔離しつつ看病するんじゃないですかね。
職場の人やクラスメイトには「お大事に」くらいは思ったりしますよね。

まさか四肢を拘束して脳天かち割ったりしてないですよね?

「そんなの当たり前じゃん!」て思うでしょ。

でもゾンビの世界では違うんです。

ゾンビウイルスに罹った人はもれなく破壊されます。
大人も子供も当たり前のようにゾンビーズを破壊します。

破壊しなければ、自分がゾンビになるか、または大罪人とばかりに糾弾されますからね。

「そりゃそんな世界ならそうするだろ!」って人も良く考えてみてください。
人型なんですよ、ゾンビって。

寝不足で死にかけてる社畜や
調子に乗りすぎて次の日まで酒が抜けない酔っ払いと
遜色ない雰囲気なんですよ。


見たことないからたぶんですけど。

ここでもすでに価値観が違いますよね。

②生き残ることこそ最大の正義

今の私たちには考えられないでしょうが、ゾンビの世界では道徳心に関しての価値観もだいぶ違います。

「人のため」「奉仕の精神」とかいらないです。

「己が生きる」ことのみです。

もちろん助け合いの精神、など人間としてあるべき姿や美徳が忘れられたわけでは無いのですが…(それでひと悶着あったりしますね。映画では)

まずは何より「自分含む家族や仲間が人間として生き残る」ことが最重要任務でもある世界。

そんな世界では、生き残るためには何でもする、というのが定石です。

生き残りたちの派閥同士で汚い戦いを繰り広げるのもその原理からきていますし、
無人のスーパーマーケットやドラッグストアで物資を略奪したり、
持ち主が別にいる家(まぁ無人だけど)を家探ししたり勝手に滞在したりなんてことは、生き残るために必要なことなのです。

③生きてる人間すら疑ってかかれ

これは私たちの世界でもそうですが、ゾンビワールドではもっと過酷です。

死活問題です。

7代先までの家訓にしてもいいくらい大事なことです。

生きてる人間だからって仲間になるわけではないですし、なんなら初めは友好的だったとしても実は利用されていただけ、なんてザラ。

ザラ中のザラ。

利用されているだけならまだしも、死ぬか生きるかを分けることにもなりかねません。

怖い世界ですね。

ゾンビワールドでのタロットの解釈

大変お待たせしました。

では私の考えるゾンビの世界でのタロットの解釈です。

あくまでもゾンビ世界の価値観に基づいた、独断と偏見に満ちた解釈ですのであしからず。
実際の鑑定で使っちゃだめですよ。

(ゾンビ関係のご依頼になら使って◎。むしろどんどん使ってください)

それぞれのカードがゾンビの世界でどのような意味を持つのか、具体的な例を交えて解説してます。

※ゾンビ映画を見てまた何か思いついたら随時更新していきます。

愚者(The Fool)

【従来の意味】
正位置:新しい始まり、無邪気さ、冒険心
逆位置:無計画、行き当たりばったり、幼稚

【ゾンビ世界の解釈】
正位置:無計画な行動、危険を顧みない無謀さ、先発隊
逆位置:変化を嫌う、行動できない、後発隊

具体的な例
正位置:
新たなサバイバル基地を探す旅に出るが、ゾンビに襲われTheEnd.

逆位置:
変化を怖がり家に立て籠もった結果、略奪者に遭ってTheEnd.

魔術師(The Magician)

【従来の意味】
正位置: 創造力、力、意志力、独立
逆位置:傲慢、無能、嘘つき

【ゾンビ世界の解釈】
正位置: サイコパス、合理的、器用、アイディア
逆位置:愚鈍、適応できない

具体的な例
正位置:
限られた資源で工夫を凝らし、生き残る術を身につけている。使えるものは使う。武器や道具を巧みに使いこなす生存者やその状況を表すが、主人公サイドの登場人物でなければもれなくTheEnd.

逆位置:
過去の道徳に縛られて人としての優しさが出てしまう。それが仲間の足を引っ張ってTheEnd.でもゾンビ以前の世界では好まれる人物・行動だったりする

女教皇(The High Priestess)

【従来の意味】
正位置:神聖、冷静、知識、直観力
逆位置:ヒステリック、偏見、無知

【ゾンビ世界の解釈】
正位置:夢見がち、無感情、へりくつ、直情的
逆位置:ヒステリック、偏見、無知

具体的な例
正位置:
「夫は大丈夫!引っかかれただけなの!嚙まれてないから大丈夫!」と信じ込みすぎてその夫がゾンビに変異しTheEndを迎える妻など

逆位置:
外部からやってきた主人公たちを必要以上に恐れ、糾弾して騒いでいるうちに、逆にゾンビに捕まってTheEnd.

女帝(The Empress)

【従来の意味】
正位置:豊穣、母性、自然
逆位置:わがまま、怠惰、不足

【ゾンビ世界の解釈】
正位置:豊穣、母性、過剰
逆位置:わがまま、怠惰、不足

具体的な例
正位置:
安全な隠れ家、食料を確保する能力が高い。
愛する者のために自分を犠牲にしてゾンビに食われTheEnd.

逆位置:
自分さえよければいいという横暴さのため誰からも助けてもらえずTheEnd.

皇帝(The Emperor)

【従来の意味】
正位置:権力、秩序、安定
逆位置:頑固、強引、不安定

【ゾンビ世界の解釈】
正位置:権力、秩序、安定
逆位置:横暴、頑固、強引、不安定

具体的な例
正位置:
ウォー○ングデッドでいうと初期の方のリックみたいな感じ
周りの秩序を整え、自分が仲間を守るという気持ちのもと、皆のリーダーになっていく感じ

逆位置:
ウォーキング○ッドでいうと登場時の二―ガンみたいな感じ
自分ルール、恐怖と暴力でコミュニティをまとめる。秩序なんてあってないようなもの。
超怖い

法王(The Hierophant)

【従来の意味】
正位置:伝統、信仰、道徳、公
逆位置:無慈悲、不成立、非公認

【ゾンビ世界の解釈】
正位置:ペテン師、口が上手い、騙されやすい
逆位置:真実を見抜く、現実的、誠実、本質

具体的な例
正位置:
ゾンビワールドになり、神も仏もいないと証明されてしまいました。でも出てくるんですよ、こういう輩は。ほぼ100%でてきます。神や教祖を騙るものは信じてはいけません。信じるのは己と目の前の現実のみ

逆位置:ただ、ゾンビ渦で精神が疲労して何者かにすがりたくなる時もあるでしょう。そんな時は「神はいないかもしれないが神に祈りたい」と分かったうえで容量用法を守って信じてください。さすれば残酷な現実に立ち向かえるでしょう
サバイバルグループの精神的な支えとなる人物や、過去の知識や経験に基づいたアドバイスなんかもこれ

恋人(The Lovers)

【従来の意味】
正位置:愛、選択、関係性
逆位置:気まぐれ、間違った選択、考えなし

【ゾンビ世界の解釈】
正位置:貴重なもの、忘れやすいもの、正しい選択
逆位置:気休め、一方通行のコミュニケーション、間違った選択

具体的な例
正位置:
生き残るのが正義といってもね。そこに愛がないと結局は人間、生きられません
家族愛、友愛、恋愛
荒廃した世界で愛を忘れたら「本当に正しいこと」にはたどり着けないのかも

逆位置:
吊り橋効果で一時の感情に流される場面が。夫がゾンビ渦で死んだと思って夫の友人とデキちゃったけど、実は夫は生きてましたなんてドラマが生まれるかもしれません

戦車(The Chariot)

【従来の意味】
正位置:強力な意志、勝利、行動力
逆位置:空回り、頓挫、エネルギー不足

【ゾンビ世界の解釈】
正位置:突き進む、素早い判断
逆位置:無謀、あと一歩足りない、冷める

具体的な例
正位置:ゾンビの大群を相手に勇敢に戦う戦士。困難な状況でも諦めずに前に進む力強さを象徴するが、こういうタイプは序~中盤で犠牲になったりもする

逆位置:車に乗っていれば安心と思ってる。車なんて音でゾンビがおびき寄せられるのに。そして乗り捨てられた車に乗り込み、中にいたゾンビに襲われTheEnd.

力(Strength)

【従来の意味】
正位置:強さ、勇気、自制心
逆位置:挫折、本能

【ゾンビ世界の解釈】
正位置:内なる強さ、胆力
逆位置:見せかけの強さ、その場しのぎ、意志の弱さ

具体的な例
正位置:
悲しみ、恐怖心を克服し、困難な状況を乗り越える力。
ゾンビの両腕と下あごを切り落とし、縄でつないで飼いならす某ウォーキ○グ・デッドのミショーンみたいな感じでしょうか

逆位置:
建前だけなので崩れ始めると一瞬で化けの皮が剥がれ頼りにならないことが分かる

隠者(The Hermit)

【従来の意味】
正位置:内省、孤独、智慧
逆位置:浅はか、無知

【ゾンビ世界の解釈】
正位置:はぐれ者、経験値が高い、慎重、観念的
逆位置:迂闊、即物的、打算的、現実的

具体的な例
正位置:
知識と経験を多く持ち、一人でもサバイブできる切れ者。また、簡単には人を信用することはなく仲間も増やさないため、裏切りなどには遭いにくい。半面一人行動が多く、ダリルくらいのタフさと人気がないと、なんかあった時は助けが得られずゾンビの集団に襲われてTheEnd。

逆位置:
慎重さのかけらもないので普通にうっかりミスしてゾンビに襲われTheEnd。

運命の輪(Wheel of Fortune)

【従来の意味】
正位置:運命、変化、循環、前進
逆位置:後退、翻弄、タイミングが来ない

【ゾンビ世界の解釈】
正位置:予想外の出来事、フラグ回避、
逆位置:予想通り、フラグ回収

具体的な例
正位置:
新たな脅威の出現や思いがけない救いの到来を表す。うまく乗れればいいが失敗したらTheEnd.

逆位置:
「大丈夫だって」って言いながら物陰でイチゃついてるカップルは高確率でゾンビに襲われTheEnd.

正義(Justice)

【従来の意味】
正位置:正義、公平、バランス
逆位置:不公平、不正、矛盾

【ゾンビ世界の解釈】
正位置:したたかさ、切り捨てる勇気、冷徹、厳しいルール
逆位置:せこい、隙、根回し、不正

具体的な例
正位置:
生き残ることが先決。そのためには冷酷な判断も下さなければならない
厳しいルールに基づいた共同体。生存のために必要な物資の配分や、仲間との間で公平な関係を築くことを表す

逆位置:
能力の有無、物資の有無が生死を分ける。生き残るためには多少のズルさは必要かも

吊られた人(The Hanged Man)

【従来の意味】
正位置:忍耐、新たな視点、修行
逆位置:報われない、犠牲

【ゾンビ世界の解釈】
正位置:忍耐、修行、固定
逆位置:見切りをつける、犠牲を払う

具体的な例
正位置:
地下倉庫とかで30年くらい耐え忍んだら、ゾンビも人間もいなくなってて一人で生き残ってる可能性大。でも耐え忍ぶ場所を間違えると即ゾンビ化してTheEnd.

逆位置:
色んなことにさっさと見切りをつけて進むことで新たな生き方が見つかって、案外生き延びる確率が上がるかも。仲間のために犠牲を払おうとして逆に助かっちゃうみたいな感じも。

死神(Death)

【従来の意味】
正位置:変革、終わり、再生
逆位置:ズルズルひきずる、断ち切れない

【ゾンビ世界の解釈】
正位置:ゾンビからの脱却、人間として死ぬ
逆位置:ゾンビになる、救いがない、まだまだ終わらない

具体的な例
正位置:
ゾンビになるよりかは、人間として死ぬ方を選ぶ人が多い

逆位置:
ゾンビになっちゃったTheEnd.

節制(Temperance)

【従来の意味】
正位置:調和、バランス、継続
逆位置:不安定、過度、不足、日和見

【ゾンビ世界の解釈】
正位置:中立、バランス感覚、コントロール
逆位置:偏る、維持できない

具体的な例
正位置:
限られた資源を有効活用し、バランスのとれた生活を送る
うまく立ち回ることができるので終盤まで生き残るタイプ

逆位置:
加減が分からず調子に乗ってTheEnd.

悪魔(The Devil)

【従来の意味】
正位置:欲望、束縛、依存
逆位置:解放、悪縁を断ち切る

【ゾンビ世界の解釈】
正位置:欲望、執着、本能
逆位置:無欲、理性的

具体的な例
正位置:
「生きたい」という本能、欲望は火事場の馬鹿力を生み出す。ゾンビワールドにおいては生に対する執着が強いほど生き残る確率は高いのだ(別の争いは起こるかもしれないが)

逆位置:
人間としての羞恥心やプライドが邪魔してしまう。人間らしくいたがためにTheEndを迎える羽目に

塔(The Tower)

【従来の意味】
正位置:破壊、変化、覚醒
逆位置:悪い状態が続く、中途半端

【ゾンビ世界の解釈】
正位置:破壊、変化、覚醒
逆位置:悪い状態が続く、中途半端

具体的な例
正位置:
突然の出来事による混乱、安全基地の崩壊、これまでの生活の崩壊。でもそれがTheEndになるかHappyEndになるかまでは決まっていない。雨降って地固まる場合も

逆位置:
現状を変えようにも代えられない、ただ時間がたつごとに不利になる状況

星(The Star)

【従来の意味】
正位置:希望、霊感、可能性
逆位置:がっかり、期待外れ

【ゾンビ世界の解釈】
正位置:しばしの休息、可能性、夢
逆位置:正気に戻る、覚醒、現実

具体的な例
正位置:
遠くの山で人が生活している気配がある。いつか助けが来るという可能性に生きる希望を見出している状態

逆位置:
山小屋の中はすでに無人(というか住人ゾンビ化)。現実を見て再度警戒レベルを上げるとともに、力強く生きていくという決心を改める

月(The Moon)

【従来の意味】
正位置:無意識、幻想、不安
逆位置:はっきりする、目が覚める

【ゾンビ世界の解釈】
正位置:曖昧、不安、警戒
逆位置:チャンス、二面性、博打

具体的な例
正位置:
夜の移動や活動は、人間同士であればさほど問題ないですが、匂いや熱、音に反応するゾンビとの戦いにはやや不利かも。より警戒を強めておかないと即TheEndの結末に

逆位置:
大昔から奇襲は暗がりと決まっています。特に人間相手だと成功する確率は高そう。
ただしチャンスは自分たちだけではないのでしっかり警戒を

太陽(The Sun)

【従来の意味】
正位置:喜び、成功、生命力
逆位置:失敗、挫折

【ゾンビ世界の解釈】
正位置:生命力、守護
逆位置:エネルギー低下、守護がなくなる

具体的な例
正位置:
安全な場所を見つけ、仲間と協力して生きる喜びを表す。ただし一時的な可能性は高い。
安全区域から出られず、食料が尽きてTheEnd.

逆位置:
バリケードが破られゾンビの大群襲来でTheEnd.

審判(Judgement)

【従来の意味】
正位置:再生、復活、審判
逆位置:心機一転、方向転換

【ゾンビ世界の解釈】
正位置:アポカリプス、今まであった世界や価値観の崩壊
逆位置:ディストピア、抑圧の始まり、可能性がつぶされる

具体的な例
正位置:
世界は崩壊する(新たな文明やコミュニティが形成されていく可能性はある)

逆位置:
過去の自分と決別し、新たな自分として生まれ変わるしかない

世界(The World)

【従来の意味】
正位置:完成、達成、循環
逆位置:中途半端

【ゾンビ世界の解釈】
正位置:八方ふさがり、籠城
逆位置:状況が変化する、抜け出す、解放、新境地

具体的な例
正位置:
前方には略奪者、後方にはゾンビと八方ふさがりな状態。成す術がなくなりTheEnd.

逆位置:
一つのサイクルの終わりと始まり。新たな世界を築き上げる。ゾンビ世界から抜け出せる

ゾンビの世界に希望はないのか

ゾンビ世界のタロット解釈を見て「希望はないのか」と感じた方もいるかもしれません。

いいえ、希望はあります。

私の好きなゾンビ映画のひとつに「ショーン・オブ・ザ・デッド」というゾンビ映画がありますが、最後はゾンビとうまく共存している世界線を実現してます。

これらはあくまで一例であり、TheEndが好きな私の個人的な解釈です。

ゾンビワールドに寄せることばかり考えて本来のタロットの意味から逸脱する部分もあったと思いますが、楽しんでいただけたら幸いです。

もしもこれを読んで、タロットやゾンビに興味を持っていただけたなら、こんな嬉しいことはございません。

ゾンビの世界という特殊な状況下では、タロットだけでなく色んな物の価値が変わってきますね。

ゾンビに限らず、カードはその時代その文化によって人々の心理や状況を深く反映し、新たな意味合いを持つと言えるでしょう。


この解釈を参考に、あなた自身のゾンビサバイバルストーリーを創ってみてください。